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グルジア国・テラヴィ市よりクヴェブリの寄贈

グルジヤはワイン文化発祥の地と言われる小アジア・コーカサス地方の中心である。イギリスのワインジャーナリスト、ヒュ-ジョンソン氏はグルジア国・カヘティア地方をワイン造りの発祥地として紹介している。その歴史は約7,000年前に遡り、そこからワイン醸造がメソポタミア・エジプト方面に伝わったとしている。

さて、グルジアにおける特有なワイン製法に、粘土甕(クヴェブリ)を土中に埋め、その中にブドウを搾っていれ発酵させ、満量にみたしたまま栓をして土中にて熟成させる、といったのがある。ワインを皮や種と長期間にわたって貯蔵するため、ポリフェノールやフラボノイドなどが豊富とされ、長寿の国の現地では健康によいとされ愛飲されている。古くから現代までその製法は脈々と続いている。

このたびカヘティア地方最大の都市テラヴィ市より池田町に、古いクヴェブリが贈られてきた。このクヴェブリはおよそ350年前の17世紀中ごろのもので、廃屋の中庭の土中から掘り出され、5月初旬日本に到着しこのたび614無事池田町に着いた。

クヴェブリは約300リットルの大きさで、長年土中に埋まったままであったため、しっかりとした姿で保存されていた。重さは約100キログラム。カヘティア地方ではクヴェブリに使用する良質の粘土が産出されており、ワインの商品にも粘土容器のものがたくさん使われている。

今回のクヴェブリは、テラヴィ市Vasil Dvitashvili市長より池田町に贈られたものである。贈呈品にはクヴェブリのほかに、ブドウを入れて潰す1本の大木をくり抜いて作られた古い木桶(約150年前のもの)、それらに使用する器具類も一緒に送付されてきた。いずれも古く貴重な品であり、ワイン文化発祥地ならではの逸品である。

「クヴェブリ」 20年前に第7回欧州ワインツアーの一行がグルジア共和国(当時)トビリシ市を訪れた際に、市内のワイナリーでクヴェブリで製造されたワインを飲んだのがきっかけで、池田町のいきがい焼きで同様の容器を製作し、1999年産ブドウから試験的に同一手法でワインを造っている。一昨年10月に、日本・グルジア文化通商センター(東京)が文化交流ツアーを開催した際に、本町の小学生に絵を描いてもらい相互交流と、ワインの現地視察をかねて池田町から9名の私費参加でテラヴィ市を訪れ、その際にテラヴィ市長から池田町長にクヴェヴリの贈呈目録を受けていた。

 十勝ワイン歴史の始まりである1963年に、当時の町長丸谷金保氏が日本ブドウ果樹調査団の副団長として中央アジアを歴訪した際に、グルジア共和国(当時)のワイン研究所を訪ね、クヴェヴリで製造されたワイン(チナンダーリ)を持ち帰っていた。4年前にこの約40間熟成されていたワインが、ブドウ・ブドウ酒研究所職員一同によって開封試飲された。50年は熟成が可能といわれている製法の白ワインだが、当然に長熟ワインとして参加者一同より極めて高い評価を受けたところである。